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チャップリンのこと。

チャールズ・チャップリンに関する文献、映画作品などのレビュー

『成功争い』Making a Living (1914)

チャップリンのデビュー作

第一作となる『成功争い』Making a Living (1914)でのチャップリンは、シルクハットと八の字の髭にステッキといった装いの詐欺師(浮浪者)として、我々の前に登場する。この初登場のチャップリンは、一般的に我々が知っている”チャーリー”とは少し異なるキャラクターを演じている。

新聞記者の仕事を横取りし、自分の手柄にしてしまうチャップリン。その姿には、滑稽さというよりも狡猾さという形容が似合うように思われるだろう。直訳をすると、生計を立てることが主題であるのだが、どんな手を使っても仕事を得ようとするその姿には、非常に人間臭いものを感じる。

あらすじは非常に単純なもので、典型的なスラップ・スティックコメディといったところだろうか。

この作品について、チャップリン自身は満足しておらず、多くのギャグシーンを削られたことに不満を抱いているというが、まだ新人俳優であるチャップリンに、その決定権はなかったといえる。

チャップリンの機敏な動きは、その後の彼の映画の根幹を成すものであり、まだ若々しいチャップリンの姿を目にするという意味では興味深い作品。

ちなみに監督はヘンリー・レアマンでチャップリン本人ではない。

☆☆

作品情報

  • 監督 ヘンリー・レアマン
  • 脚本 リード・ヒュースティス(?)
  • 製作 マック・セネット
  • 出演者 チャールズ・チャップリン、チェスター・コンクリン、ミンタ・ダーフィ、ヴァージニア・カートリー
  • 撮影 フランク・D・ウィリアムズ、エンリケ・J・ヴァレヨ
  • 配給 キーストン・フィルム・カンパニー、ミューチュアル・フィルム
  • 公開 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1914年2月2日
  • 上映時間 13分

参照文献(リンク)

成功争ひ - Wikipedia