チャップリンのこと。

チャールズ・チャップリンに関する文献、映画作品などのレビュー

映画作品

『チャップリンの画工』The Face on the Bar Room Floor (1914)

チャップリンの出演22作目 チャップリン監督作品。 女性のために肖像画を描く画家を演じるチャップリン。だが、金持ちの男に女を取られてしまい、嘆き悲しむといった流れである。 神妙な面持ちで絵を描いているチャップリンの姿が印象的ではあったが、内容と…

『小道具係(チャップリンの道具方)』The Property Man (1914)

チャップリンの出演作21作目 チャップリン監督作品。 道具方を務めるチャップリンが舞台裏で巻き起こすひと騒動、前作『笑ひのガス』に比べるとこちらは面白い。 舞台の表側と裏側で起きていることを描き、観客の笑いを誘う。同じ道具方をしている老人に対し…

『笑ひのガス』Laughing Gas (1914)

チャップリンの出演作20作目 今まで見たチャップリン監督作品の中で、一番面白みを感じられなかった作品であった。 歯科助手を務めるチャーリーが、歯科医師に扮して患者を勝手に治療するというドタバタコメディ。この作品の直後、チャップリンは『チャップ…

『メ―ベルの結婚生活』Mabel's Married Life (1914)

チャップリン出演作19作目 チャップリン監督作品。 妻のメーベルと夫のチャップリンの掛け合いがコミカルに描かれる。 人型のサンドバッグを、恋敵と勘違いした酔っぱらいのチャップリンが、妻を責めたり、サンドバッグと戦おうとするシーンがなかなか愉快で…

『メーベルの多忙な1日』Mabel's Busy Day (1914)

チャップリンの映画出演18作目 監督は主演を務めているメーベル・ノーランドである。 チャップリンの出演映画を見ていると、カーレースが舞台となっている作品が非常に多い気がする(『ヴェニスの子供自動車競走』、『メーベルの身振り運転』、『とらあて』…

『ノックアウト』The Knockout (1914)

チャップリンの映画出演17作目 監督はチャールズ・アヴェリーで、チャップリンの出演シーンはわずか2分であった。 役どころは試合の審判というもので、選手にぼこぼこと殴られながら、審判を務めようとする必死な姿が印象的である。 このような作品を見ると…

『彼女の友人である追いはぎ』Her Friend the Bandit (1914)

チャップリン映画出演16作目 チャップリンの映画出演16作目で、監督はチャールズ・チャップリンとメーベル・ノーマンドになる。 ただこの作品はチャップリン作品の中で唯一、フィルムが見つかっていない作品であり、見ることが出来なかった。 動画サイトでヒ…

『チャップリンの衝突』The Fatal Mallet (1914)

チャップリンの映画出演15作目 本作の監督はマック・セネット。 あらすじは、メーベルに好意を抱くチャップリンとセネットが彼女を取り合っていたところ、第三者のスウェインが介入してきて、横から彼女を搔っ攫ってしまうという話である。 最後に池に落ちて…

『つらあて』A Busy Day (1914)

チャップリンの映画出演14作目 チャップリンが監督している作品、しかも女装しているチャップリンが見れるという貴重な作品である。 夫が自分以外の女といちゃついていることに気づいた妻(チャップリン)が、彼に怒りの鉄拳を食らわそうとするのだが、逆に…

『とんだ災難』Caught in the Rain (1914)

チャップリンの監督第二作目 チャップリンの出演作品としては13作目にあたる。これまで制作順にチャップリンの映画を鑑賞してきたが、この作品が一番素直に笑えたかもしれない。 水飲み場の水をうまく飲むことが出来ない冒頭のギャグシーンは、間の取り方が…

『キャバレーの御難の巻(チャップリンの総理大臣)』Caught in a Cabaret

チャップリンの出演12作目 監督はチャップリンではなく、メーベル・ノーマンド。 全体的に字幕が多く、筋が追いにくい。 キャバレー役の「チャーリー」が犬の散歩をしている姿が印象的である。ギリシャ大使の名刺を盗み、紳士に成りすまして女性を口説く。や…

『恋のニ十分』Twenty Minutes of Love (1914)

チャップリンの初監督作品 チャップリンの出演11作目にして、初監督作品である。 あらすじは、恋に憧れるチャップリンが恋人たちの逢瀬を邪魔したり、恋人を横取りしようとしたりする話である。男が恋人にプレゼントしようと時計を勝手に盗み、先回りして相…

『メーベルの身振り運転』(1914) Mabel at the Wheel

チャップリン出演10作品目 監督は主演を務めるメーベル・ノーマンドである。チャップリンは、この作品の中で悪役を演じている。 最初のシーンではオートバイに乗ったチャップリンが現れるというのが印象的。メーベルを後ろに乗せて走り出すものの、彼女を落…

『幻燈会』The Star Boarder (1914)

チャップリンの出演第9作品 今までの短編に比べると、しっかりとした筋立てに、思わずくすりと笑ってしまうオチがついているのが印象的であった。 好色なチャップリンが下宿屋のおかみに気に入られ、二人で逢引を交わすようになるが、それを息子が幻燈機で撮…

『痛ましの恋』Cruel, Cruel Love (1914)

チャップリンの出演8作目 この短編では、チャップリンは「チャーリー」を演じていない。 主人公のヘルパス卿(チャップリン)は娘(ミンタ・ダーフィ)に求愛するが、誤解がもとに失恋し、自殺を図る。断末魔の苦しみを味わうこととなるが、実際、彼が飲んで…

『彼がお好みの娯楽(好みの気晴らし)』His Favorite Pastime (1914)

チャップリンの映画出演7作目 酔っぱらいのチャップリンが出てくる短編で、好色なチャップリンが人妻と関係を持とうとする筋立てになっている。 最後は乱闘となり、家から追い出されるチャップリン。チャップリンが車に飛び乗り、シーンが大きく移動するのが…

『もつれタンゴ(タンゴのもつれ)』(1914) Tango Tangles

チャップリンの映画出演6作目 本作『もつれタンゴ』はマック・セネット監督作品で、スケジュールの合間を縫って観客の前で即興で撮影された短編映画である。 そのためチャップリンは、いわゆる「チャーリー」の扮装をしていない。 魅了的な一人の娘を巡って…

『新米活動屋(チャップリンの活動狂)』(1914) A Film Johnnie

チャップリン出演第5作目 前作『夕立』まで監督を務めていたヘンリー・レアマンを離れて、監督ジョージ・ニコルズの元で制作されたチャップリン出演第5作目。ちなみにニコルズとチャップリンもまた、そりが合わなかったらしい。 これまでの作品に比べると、…

『夕立』Between Showers (1914)

チャップリンの出演第4作品目 雨上がりに女性を口説く好色な男二人、うち一人はフォード・スターリング、もう一人はチャップリンことチャーリーである。 スターリングが盗んだ傘を使って、水たまりに戸惑う女性を助けようと奮闘する。同様にチャーリーもまた…

『泥棒を捕まえる人』(1914) A Thief Catcher

脇役のチャップリン チャップリンの作品としては、出演第3作『メーベルの窮境』と第4作『夕立』の間に入る作品と位置付けられている『泥棒を捕まえる人』。チャップリンの出演時間は、非常に短い。 目撃者の男性を殺そうとする泥棒たちを、必死で掴めようと…

『メ―ベルの窮境』(1914) Mabel's Strange Predicament

チャップリン曰く「チャーリー」の初登場映画 チャップリンの映画でお馴染みの”チャーリー”というキャラクターが登場した初めての映画だと、彼自身が述べている短編映画。 実際は、その数日前に発表された『ヴェニスの子供自動車競走』が”チャーリー”初登場…

『ヴェニスの子供自動車競走』(1914) Kid Auto Races at Venice

チャップリンの長編第二作 前作の『成功争ひ』(1914)には登場しなかったチャップリンの代表的キャラクター「チャーリー」がこの作品で初めて現れる。 『ヴェニスの子供自動車競走』は、前作よりも筋立ては非常に単純な短編だ。チャーリーなる主人公が、レー…

『成功争い』Making a Living (1914)

チャップリンのデビュー作 第一作となる『成功争い』Making a Living (1914)でのチャップリンは、シルクハットと八の字の髭にステッキといった装いの詐欺師(浮浪者)として、我々の前に登場する。この初登場のチャップリンは、一般的に我々が知っている”チ…