チャップリンのこと。

チャールズ・チャップリンに関する文献、映画作品などのレビュー

『チャップリンの衝突』The Fatal Mallet (1914)

チャップリンの映画出演15作目

本作の監督はマック・セネット。

あらすじは、メーベルに好意を抱くチャップリンとセネットが彼女を取り合っていたところ、第三者のスウェインが介入してきて、横から彼女を搔っ攫ってしまうという話である。

最後に池に落ちてしまうシーンは『つらあて』の結末を想起させる。

マック・セネット監督の作品の中では、チャップリンが悪役を演じることが多い気がするのだが、どうだろうか。

作品情報

監督 マック・セネット
脚本 マック・セネット
製作 マック・セネット
出演者 チャールズ・チャップリン、メーベル・ノーマンド、マック・セネット、マック・スウェイン
撮影 フランク・D・ウィリアムズ
配給 キーストン・フィルム・カンパニー
公開 1914年6月1日
上映時間 18分

参考文献(リンク)

チャップリンの衝突 - Wikipedia

『つらあて』A Busy Day (1914)

チャップリンの映画出演14作目

チャップリンが監督している作品、しかも女装しているチャップリンが見れるという貴重な作品である。

夫が自分以外の女といちゃついていることに気づいた妻(チャップリン)が、彼に怒りの鉄拳を食らわそうとするのだが、逆に海に落とされてしまうという話。

カーレースの最中に、意図せずその撮影を妨害してしまう姿は『ヴェニスの子供自動車競走』を思い起こさせる。

チャップリンの女装、とても様になっていて、一見すると女性のように思えるのは私だけだろうか。

★★★☆

作品情報

監督 チャールズ・チャップリン
脚本 チャールズ・チャップリン
製作 マック・セネット
出演者 チャールズ・チャップリン、マック・スウェイン、フィリス・アレン
撮影 フランク・D・ウィリアムズ
配給 キーストン・フィルム・カンパニー、ミューチュアル・フィルム
公開 1914年5月7日
上映時間 6分

参考文献

多忙な一日 - Wikipedia

 

『とんだ災難』Caught in the Rain (1914)

チャップリンの監督第二作目

チャップリンの出演作品としては13作目にあたる。これまで制作順にチャップリンの映画を鑑賞してきたが、この作品が一番素直に笑えたかもしれない。

水飲み場の水をうまく飲むことが出来ない冒頭のギャグシーンは、間の取り方が実に絶妙で思わず笑いが噴出してしまった。

本人には全く非がないにも関わらず、結果として他人の部屋のベランダで雨に打たれるチャップリンのみじめな姿に、思わず同情しながらも口元が緩んでしまう。

最初の監督作品『ニ十分の恋』よりも、確実にこちらの作品の方が完成度が高く、のちのチャップリンの映画に見られる巧みな笑いの取り方の萌芽が見られるように感じられた。

作品情報

  • 監督 チャールズ・チャップリン
  • 脚本 チャールズ・チャップリン
  • 製作 マック・セネット
  • 出演者 チャールズ・チャップリン、マック・スウェイン、アリス・ダヴェンポート、アリス・ハウエル
  • 撮影 フランク・D・ウィリアムズ
  • 配給 キーストン・フィルム・カンパニー
  • 公開 1914年5月4日
  • 上映時間 16分

参考文献(リンク)

とんだ災難 (1914年の映画) - Wikipedia

『キャバレーの御難の巻(チャップリンの総理大臣)』Caught in a Cabaret

チャップリンの出演12作目

監督はチャップリンではなく、メーベル・ノーマンド。

全体的に字幕が多く、筋が追いにくい。

キャバレー役の「チャーリー」が犬の散歩をしている姿が印象的である。ギリシャ大使の名刺を盗み、紳士に成りすまして女性を口説く。やがて、正体がばれたチャーリーはキャバレーで袋叩きに合う。

作品情報

  • 監督 メーベル・ノーマンド
  • 脚本 メーベル・ノーマンド
  • 製作 マック・セネット
  • 出演者 メーベル・ノーマンド、チャールズ・チャップリン、ハリー・マッコイ、チェスター・コンクリン、エドガー・ケネディ、ミンタ・ダーフィ、フィリス・アレン
  • 撮影 フランク・D・ウィリアムズ
  • 配給 キーストン・フィルム・カンパニー
  • 公開 1914年4月27日
  • 上映時間 16分

参考文献(リンク)

チャップリンの総理大臣 - Wikipedia

 

 

『恋のニ十分』Twenty Minutes of Love (1914)

チャップリンの初監督作品

チャップリンの出演11作目にして、初監督作品である。

あらすじは、恋に憧れるチャップリンが恋人たちの逢瀬を邪魔したり、恋人を横取りしようとしたりする話である。男が恋人にプレゼントしようと時計を勝手に盗み、先回りして相手の女性にプレゼントしてしまうというしたたかな面も見られる。

最後の乱闘では、チャップリンがところかまわず男たちに蹴りを食らわし、川に落とし、女性を連れて画面左端から去っていく。

恋に憧れる子供が犯したいたずらのような側面が強い。

時計の用途がわからないとでもいうように、大きく耳元で振ったり、時刻を教えてくれというポリスにうまく対応できない部分が印象的であった。

作品情報

  • 監督 チャールズ・チャップリン
  • 脚本 チャールズ・チャップリン
  • 製作 マック・セネット
  • 出演者 チャールズ・チャップリン、ミンタ・ダーフィ、エドガー・ケネディ、ゴードン・グリフィス、チェスター・コンクリン
  • 撮影 フランク・D・ウィリアムズ
  • 配給 キーストン・フィルム・カンパニー
  • 公開 1914年4月20日
  • 上映時間 7分から10分

参考文献(リンク)

恋の二十分 - Wikipedia

『メーベルの身振り運転』(1914) Mabel at the Wheel

チャップリン出演10作品目

監督は主演を務めるメーベル・ノーマンドである。チャップリンは、この作品の中で悪役を演じている。

最初のシーンではオートバイに乗ったチャップリンが現れるというのが印象的。メーベルを後ろに乗せて走り出すものの、彼女を落としたまま、気づかずに走り去ってしまう。怒ったメーベルはチャップリンと離別。そしてチャップリンは、モーターレースにてメ―ベルの邪魔をしようと画策をするという流れになっている。

いわゆる「チャーリー」とは少し異なったチャップリンのキャラクターは、少し間抜けな悪玉といった具合になっており、コミカルな演技も弱者としての拙さより、強者の間抜けさといった側面の方が強い。

この映画でメーベルと喧嘩をし、彼女の恋人であったマック・セネットとの折り合いも悪くなるがチャップリンの映画が好評という噂が彼の耳に伝わり、解雇されずに済む。そしてチャップリンは次作で初監督デビューをすることが許される。

作品情報

監督 メーベル・ノーマンド、マック・セネット
脚本 メーベル・ノーマンド、マック・セネット
製作 マック・セネット
出演者 メーベル・ノーマンド、チャールズ・チャップリン、ハリー・マッコイ、チェスター・コンクリン、マック・セネット、アル・セント・ジョン、マック・スウェイン
撮影 フランク・D・ウィリアムズ
配給 キーストン・フィルム・カンパニー
公開 1914年4月18日
上映時間 18分

参考文献(リンク)

メーベルの身替り運転 - Wikipedia

『幻燈会』The Star Boarder (1914)

チャップリンの出演第9作品

今までの短編に比べると、しっかりとした筋立てに、思わずくすりと笑ってしまうオチがついているのが印象的であった。

好色なチャップリンが下宿屋のおかみに気に入られ、二人で逢引を交わすようになるが、それを息子が幻燈機で撮影しており、公の知るところとなるという流れ。

最後はいつも通りの乱闘劇になる。

これまでの短編と比べると、チャップリンがキャラクタライズのため、アヒルのようなぎこちない歩き方を意識的に行っているのがわかる。

作品情報

  • 監督 ジョージ・ニコルズ
  • 脚本 クレイグ・ハッチンソン
  • 製作 マック・セネット
  • 出演者 チャールズ・チャップリン、ミンタ・ダーフィ、エドガー・ケネディ、ゴードン・グリフィス、アリス・ダヴェンポート
  • 撮影 フランク・D・ウィリアムズ
  • 配給 キーストン・フィルム・カンパニー
  • 公開 1914年4月4日
  • 上映時間 16分

参考文献

幻燈会 - Wikipedia